中国のアニメ産業はだんだん盛んになっている、2009年に中国アニメ産業の総生産額は368.42億元で、2010年は470.8億元になり、27.8％もアップした。2000年から、中国政府はアニメ産業について様々な政策を打ち出したため、十年の間に、国内の総生産額が471億元になり、アニメの時間（动画时长）も2004年の4000分から2010の22万分になった。しかし、アニメ産業の輸出量は少なく、2009年に0.4456億元、年度総生産額の0.1％をしか占めていなかった。2010年には倍増し、1.1億元となったが、年度総生産額に占めるシェアは0.02％で、逆に減少した。2009年に文化部より公布された「文化産業振興計画」に、アニメ産業は経済と文化の発展の中心であり、アニメ産業の国際化を進めなればならないというという方針がある。

中国のアニメ産業の国際化がまだ始めたばかりで、経験の乏しさく、効率の低下、題材の単調、子供向けの作品が中心などは中国のアニメ産業の問題である。隣の日本は世界で知られているアニメ大国、日本のアニメ産業の国際化を研究する必要がある。アニメ産業は日本三大産業の一つとして、巨大の経済利益をもたらす同時に、民族価値観も世界に輸出されている。日本のアニメ産業チェーンの在り方、人材の育成方法、政府の政策をよく理解し、その長年の経験を利用できたら、中国で高い質のアニメ作品を生産することに大いに示唆できるはずである。中国のアニメ産業の国際化を促進し、経済利益を獲得するだけでなく、中国の文化を広め、文化価値観を輸出することにも寄与できる。

アニメ産業の国際化について、国内で、鄒鄒の「日本アニメ産業から中国への啓示」の中で、日中のアニメ産業の発展現状、産業の発展環境を比較し、中国は日本のアニメ産業チェーンを参考にすべきと指摘している。崔敏の「日本アニメ産業の海外の散布の分析」はアニメ産業の国際化の散布方法を研究し、アニメ作品は世界的価値観をもつことが重要と力説する。日本で、中村伊知と小野打恵の「日本のポップパワー」の中で、アニメ産業の国際化が経済利益と文化の広めに役に立っていることを説明する。山口広文の「コンテンツ産業振興の政策動向と課題」の中で、政府がアニメ産業の国際化のため多くの政策を実施し、国際化の促進に寄与したことを分析する。

本論文では主に中国のアニメ産業の現状に基づき、日本アニメ産業の国際化を、特に日本アニメの産業チェーン、アニメ作品の内容と政府の政策から中国アニメ産業の発展に経験と示唆を紹介する一方、今後アニメ産業の発展に提言したい。