中国の経済発展にともない、日本企業の対中国市場への期待が高まり、中国に進出している企業数は増えている。中国の市場ニーズにいち早く対応できるため、これらの企業は多くの現地スタッフを採用している一方。転職率の高さをはじめとする現地従業員の問題に疑問の声が多く寄せられている。特に転職率の問題について、やっと従業員を企業の一員に育成したと思いきや、すぐ他社に転職してしまい、忠誠心がないのではないか、このままでは企業の市場戦略が立ちにくいとの問題が多く生じている。それに対して、中国の従業員は経営側のこのような理念を理解できずにいる。彼らは企業がただ生活するための手段であり、転職はもっと良い生活を追求するための権利と主張する。このギャップの形成には、中国人と日本人の企業アイデンティティの違いが大きく影響しているため、その解明は必要である

企業アイデンティティの形成には、企業文化の役割は言うまでもない。日本の企業文化は企業の発展を促進する重要な要因である。日中両国の多くの学者が、日本の企業文化について研究を行った。杨月坤は日本の企業文化の源を分析し、日本企業文化の特徴すなわち「和魂」は企業文化の基礎、「忠孝」は企業文化の核心、「革新」は企業文化の精髄と指摘した。相喜偉が20世紀90年代以降の日本企業文化の特徴と中国への啓示をまとめた。特に企業の使命と社会責任とが一致し、企業が社員本位にものを考えると従業員が企業を家と考えることが企業文化の根本と考えられている。。李萍は宗教文化と日本の企業文化との関係から着手し分析し、宗教信仰が企業文化の重要な構成の一部との結論を得た。孙利、雷宇は儒学が日本企業文化への影響を指摘し、調和がとれている管理、チームの精神、勤勉忠信が日本の企業文化の核心と指摘する。上記の先行研究を踏まえながら、本稿では日中両国の人々の「企業」、そして「家」に関する意識を注目し、中国人と日本人の企業アイデンティティ形成の現状と変遷を明らかにしたい。

2. 研究的基本内容与方案

基本内容

本論文は日系企業の中国人社員の転職率が高いという日本企業の管理者からの苦情から注目し、中国人と日本人の企業アイデンティティの違いを分析したい。日本人社員は企業には「家」の意識を持つことに対して、中国人社員には企業が単なる生活する「一つの空間」と考えられることが多い。この違いの理由は、中国と日本の企業文化が大きく異なるためである。そして、日中の社員が「家」に対する認識も異なり、本稿では日中両国の人々の「企業」、そして「家」に関する意識を注目し、その現状と変遷を明らかにしたい。

技术方案：

①先行研究を整理#12539;分析する。

②日本人の企業アイデンティティに関するデータを関連資料を収集#12539;分析する

③ 日中比較分析を行う。

[1] 冬木春子，佐野千夏.親の就労が幼児の生活習慣に及ぼす影響[D] . 一般社団法人日本家政学会研究発表要旨集，2017.